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kintone hive fukuoka で登壇した内容が記事になりました
2019年4月18日にZepp福岡で開催された、「kintone hive 2019 fukuoka vol.4」で登壇した内容がlogmeでレポートとして公開されました!この記事では、当日の発表内容を振り返りながらkintone APIの使い所についてお伝えします。
(logme!Bizの記事)
https://logmi.jp/business/articles/321192
(kintone hive 2019 fukuoka vol.4に関するサイボウズ公式レポート)
https://kintonehive20190418fukuoka.qloba.com/?_ebx=8v0s146ilk.1537150484.78i19rk
kintone hiveってどんなイベント?
kintone hiveはサイボウズが公式に主催するイベントで、kintoneを社内で使っているユーザー自身が自社の事例を発表し、務改善プロジェクトの成功の秘訣を共有するユーザー参加型のイベントです。全国各地で開催されており、2019年は福岡を含む6箇所で開催されました。
このイベントは、実際に自社でkintoneを使っているユーザーの生の話が聴けること、発表される事例がどれも素晴らしい事例であることから、非常に人気のあるイベントです。
今回、私はkintone hive fukuokaの後半セッションである「kintone hack」に登壇させていただきました。kintone hackというのは、「ここまでできるkintone」をコンセプトとしてkintoneの可能性を広げるショートプレゼンを競う、こちらも人気のあるセッションです。
11月に幕張メッセで開催される「Cybozu Days」では、このkintone hackの決勝大会が開催されます。福岡では、エキシビジョンマッチとして3名のkintone hackerが登壇しました。
私は「kintone hack&sync」と題して、kintoneで出来ることの可能性と、kintoneを使っていると遭遇するあの問題への解決策を発表しました。
発表のストーリー
発表では、大きく3つの構成でストーリーをお伝えしました。
- kintoneをカスタマイズした使い方の実例
- 「あの問題への解決策」の実現方法
- ただのカスタマイズではなく、意味のあるカスタマイズをしたい
kintoneをカスタマイズした使い方の実例
実例として、弊社のユーザー事例や趣味で作ったカスタマイズなど3つの事例を紹介しました。
1つ目は、kintoneを更新すると外部のWebサイトも連動して更新されるという内容です。このカスタマイズを使うことで、例えばkintoneで管理している商品マスタを更新すると自動的にWebサイトも更新するというような使い方が可能となります。
2つ目は、社内に設置したIoT機器から環境情報を定期的にkintoneに登録するという内容です。kintoneはグラフ機能や可視化の仕組みを標準で備えているため、外部のデータを取り込むだけで環境情報を確認する事ができるようになります。また、発表では説明しませんでしたが、機器の種類を業務のマスタと紐づける事で、より高度な分析に使うことも可能です。
3つ目は、お遊びで作った事例です。kintoneのレコードを新規作成するとkintoneの画面上で3Dゲームが起動し、IoTコントローラからゲームを操作するというものです。ゲームの特典がkintoneのレコードに集計されるため、ランキングが自動で作成されます。
「あの問題への解決策」の実現方法
3つ目のお遊びは、実は技術的な仕組みとしては業務システムに導入可能な実践的なものです。
この手法を使うことでkintoneを使っていると遭遇する「あの問題」への解決策を提案してみました。
「あの問題」というのは、複数のユーザで同じレコードを操作している時に表示される、この画面です!これは非常に厄介で、せっかく編集していた情報を保存しようとするタイミングで表示されるため、業務の効率に大きく影響があります。
伝えたかった事
この発表で伝えたかったのは、kintone hackという技術を競うイベントが、エンジニアによる技術的エゴに終わってしまっては意味がない、ということでした。
kintone APIの使い所とは?
kintone APIは、kintoneの外部から/内部からのどちらからも利用でき、活用の幅を拡げるものです。
APIを使う事で、ほとんど全てのkintoneにおけるユーザーニーズを解消するカスタマイズを実現する事が可能です。
しかし、安易にカスタマイズをしてしまうと、kintoneが持つ良さを損なってしまう場合もあります。
kintoneは業務におけるトライアンドエラーを高速で実現できる事が、最も根本的な良さの1つです。「お試し」で社内業務アプリを数時間で作ってみて、翌日から一部の部門で試験的に導入、ダメだった作り直す。このようなスピード感のある業務改善がkintoneの醍醐味です。
しかし、APIなどのカスタマイズをやり過ぎてしまうと「気軽に修正ができないシステム」が出来上がってしまいます。そのため、APIを使って連携をしようと考える時には、下記の流れで導入するのがベストです。
まず、「手作業や標準機能で」業務が回るところまでkintoneのアプリを作成します。この時、1回で完成を目指すのではなく、とにかく実務で使いながらシステムを改善していくのがポイントです。
そして、アプリを修正する必要がなくなる程度に改善が落ち着いたタイミングで「手作業」でやっていた部分にAPIを使ったカスタマイズを導入します。
この流れを意識する事で、kintoneの持つ柔軟性とカスタマイズ性をうまく融合させたシステムを構築する事ができます。
キントバでは、kintoneの定額カスタマイズ、運用コンサルティングをサービスとして提供しています。ご興味を持たれた方はお気軽にご相談ください。